小説家になろう(http://syosetu.com/)にて、活動しています。作品の更新告知を主としますが、書きたいように書きます。
スポンサーサイト
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

深夜徘徊
2013年07月31日 (水) | 編集 |
午前三時。
草木も眠る丑三つ時を約一時間も経過し、夜の闇が一層濃くなる時間だ。
何となしに夜更かしをしていたら、こんな時間になってしまっていた。
「私は何をしているんだろうなぁ」などと思いながらも、眠りにつける気がしないので、早々と寝巻きから普段着へと着替える。
さて、こんな時間にどうしたものか。
考えあぐねた結果、煙草を切らしそうだったことに思い至った。
最後の一本の煙草に火をつけて、タスポ片手に鉄扉を開く。
たった一枚だけの扉を開いただけだというのに、外気は涼しく、自宅とは比較にならないほど快適な空間が夜の闇に佇んでいた。人工的な風ではなく、自然の風が全身を撫で回し、とても心地よい。
じゃりじゃりと草履をアスファルトに擦りながら歩いていると、こんな時間なのにも拘らずに一人、二人とカッターシャツに身を包んだ男性が目にとまった。
「大変だなぁ。まだ始発も出ていないだろうに」
尤も、地元企業に就職している人なのだろう。
だとしても、心からご苦労様ですと頭を垂れたくなる。
辛いだろうに、眠いだろうに……。
煙草から出る煙のように、気楽に生きられたらいいのに。
ゆらゆらゆらゆら。あてもなく生きられたらいいのに。
ふと、ここで思い切り叫んだらどうなるだろう、と思った。
不平不満、罵詈雑言、単なる奇声。何でもいい。
きっと気持ちいいだろうなあ。
ゆっくりと眠っている老若男女は慌てて目を覚ますだろう。
その時に「俺はこんな時間から仕事だぞ! お前らはゆっくりお休み!」
なんてことを叫ぶのだ。
スカッとするだろうなあ。
いっそのこと、私が叫んでやろうか。
そう思い、すぅっと息を吸ってみる。
ああ、やっぱりダメだよな。犯罪になりそうだ。
溜息のように空気を吐き出し、代わりに煙草を一度吸った。
相変わらずゆらゆらゆらゆら、あてもなく彷徨う煙たち。

こんな風に生きたいなぁ。
そんなことを思う午前三時。


スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。